Okapi Project

Eclipse の便利な機能( CVS )

バージョン
2003 年 12 月 8 日 Ver.1.1
作成者
T.Hirata ( Xware )

要約

ここでは Eclipse から資材を共用してチーム開発を行う場合に便利な CVS を使う方法について解説します。

目次


1. 新規CVSリポジトリーの追加

A. 新規CVSリポジトリー

画面を「CVSリポジトリー・エクスプローラー」パースペクティブに切り替えます。

「CVSリポジトリー」ビューで右クリックし、「新規」-「リポジトリー・ロケーション」を選択します。

「新規」-「リポジトリー・ロケーション」を選択

 

 

B. CVSリポジトリーの追加

追加するCVSリポジトリーについての情報を入力し、「終了」をクリックします。

ホスト(H):

CVSサーバの名称またはパスを入力します。

今回は「20.17.10.201」と入力します。

リポジトリー・パス(R):

CVSサーバのリポジトリーのフルパスを入力します。

今回は「/export/cvsroot/Training」と入力します。

ユーザー(U):

認証のためのユーザー名を入力します。

パスワード(P):

認証のためのパスワードを入力します。

接続:

CVSサーバの接続の種類を選択します。

今回は「pserver」を選択し、「デフォルトポートの使用」ラジオボタンを選択します。

終了時の接続の妥当性検査(V):

チェックしておきます。

追加するCVSリポジトリーについての情報を入力

 

 

C. 追加完了

「CVSリポジトリー」ビューにリポジトリーが追加されれば、設定は完了です。

リポジトリーが追加される

 

 

 

2. プロジェクトのインポート

A. プロジェクトの共用

自分で作成したJavaプロジェクトをチームのメンバーで共有するために、CVSリポジトリーにインポートします。

「Javaパースペクティブ」等に切り替え、「パッケージ・エクスプローラー」ビューでインポートするプロジェクトを右クリックし、「チーム」-「プロジェクトの共用」を選択します。

「チーム」-「プロジェクトの共用」を選択

 

 

B. リポジトリー・ロケーションの選択

「既存のリポジトリー・ロケーションを使用」を選択し、先程追加したリポジトリーを選択します。「次へ」をクリックします。

使用するリポジトリーを選択

 

 

C. モジュール名の入力

「プロジェクト名をモジュール名として使用」を選択し、「次へ」をクリックします。

モジュール名は別の名前にしても構いませんが、同じ名前のほうが分かりやすいので通常は同じにします。

モジュール名を入力

 

 

D. 共用設定の終了

「終了」をクリックします。

プロジェクトのインポート完了

 

 

E. バージョン管理に追加

「同期化 - 発信モード」ビューが開き、インポート対象のプロジェクトが表示されます。

プロジェクトを右クリックして「バージョン管理に追加」を選択します。

プロジェクトを右クリックして「バージョン管理に追加」を選択 

 

 

F. コミット

プロジェクトを右クリックして「コミット」を選択します。

プロジェクトを右クリックして「コミット」を選択

 

コミット・コメントを入力し、「OK」をクリックします。

コミット・コメントを入力

 

 

G. インポート完了

「同期化 ? 発信モード」ビューに何も表示されなければ、インポートは成功です。

インポートの完了

 

 

 

3. リソースの比較

次に、CVSで管理しているリソースを修正した場合や、他で修正された場合の対処の仕方を見ていきます。

自分で「Gokei.java」と「GokeiSample.java」を修正し、リポジトリーにコミットする方法を例にしてみます。なお、インポートした後に他で「GokeiSample.java」と「GokeiTest.java」が修正され、既にリポジトリーにコミットされていることとします。

A. 同期化

まず、リポジトリーの最新の状態と、ローカル(自分のマシン)の状態を確認します。

プロジェクトを右クリックし、「チーム」-「リポジトリーと同期化」を選択します。

プロジェクトを右クリックし、「チーム」-「リポジトリーと同期化」を選択

 

 

B. 更新

「同期化 ? 着信モード」ビューに「GokeiSample.java」と「GokeiTest.java」が表示されています。「GokeiSample.java」には競合を意味する赤い両矢印が付いていて、「GokeiTest.java」には着信を意味する青い左矢印が付いています。

青い左矢印は、他でのみ修正されていることを示すので、右クリックし、「リポジトリーから更新」で最新の状態でローカルの状態を更新します。

「リポジトリーから更新を選択

 

 

C. 発信モードへの切り替え

競合している「GokeiSample.java」は、後ほど対処することとして、先に「発信モード」で自分の修正したリソースを確認します。

「発信モード」に切り替えるには、「同期化」ビューの右上にあるボタンの左から2つ目をクリックします。

「同期化」ビューの右上にあるボタンの左から2つ目をクリック

 

 

D. コミット

「同期化 ? 発信モード」ビューに「Gokei.java」と「GokeiSample.java」が表示されています。「Gokei.java」には発信を意味するグレーの右矢印が付いていて、「GokeiSample.java」には「着信モード」のときと同様に競合を意味する赤い両矢印が付いています。グレーの右矢印は、自分のみ修正していることを示すので、右クリックし、「コミット」でリポジトリーに登録します。

「Gokei.java」を右クリックし、「コミット」でリポジトリーに登録

 

コミット・コメントを入力し、「OK」をクリックします。

コミット・コメントを入力

 

 

E. 着信/発信モードへの切り替え

最後に、競合している「GokeiSample.java」について対処するため「同期化」ビューの右上にあるボタンの左から3つ目をクリックし、「着信/発信モード」に切り替えます。

「同期化」ビューの右上にあるボタンの左から3つ目をクリック

 

 

F. ソースの比較

「着信/発信モード」にしたら「GokeiSample.java」をダブルクリックします。

すると、画面下にソースの比較が表示されるので、それぞれの状態を確認します。

それぞれの状態を確認

 

 

G. 競合の対処(コミット)

リポジトリーの状態を破棄し、ローカルの状態で書き換える場合は、「GokeiSample.java」を右クリックし、「オーバーライドおよびコミット」を選択します。

コミット・コメントを入力し、コミットします。

「GokeiSample.java」を右クリックし、「オーバーライドおよびコミット」を選択

 

 

H. 競合の対処(更新)

ローカルの状態を破棄し、リポジトリーの状態で書き換える場合は、「GokeiSample.java」を右クリックし、「オーバーライドおよび更新」を選択します。

「GokeiSample.java」を右クリックし、「オーバーライドおよび更新」を選択

 

 

I. 競合の対処(マージ)

双方の状態をマージする場合は、「Javaソースの比較」の右側のボタンで必要箇所をコピーし、最後にコミットします。

双方の状態をマージする


Copyright © 2003 - 2006 Okapi Project All Rights Reserved.