インターネット上にある HTML ページは、それぞれハイパーリンクによってクモの糸のように結び付けられています。あなたの作った HTML ページにリンクが張られるのは、どんなときでしょうか?第三者から見て、きっとあなたの作った HTML ページが良いものだと判断した場合に、その人はあなたのページへリンクを張るでしょう。リンクが張られるページは、そのページの情報価値が高いと認められていることになります。
リンクポピュラリティーとは、HTML ページに張られているハイパーリンクの数によって、そのページの価値を判断しようとする方法です。今までの話からわかるように、もちろんハイパーリンクの数が、多ければ多いほど重要度が高いのはわかると思います。さらに、リンクの数だけでなく、人気のあるページからのリンクは、より重要と判断されます。また、リンクが張られている元のページにリンクの数が少ないほうが、より重要であると判断されます。
まとめると、数々の人気のあるページからリンクを張ってもらって、しかも自分のページのみにリンクを張ってもらうと、自分のページは、最大の評価を受けることができます。
さらに発展した評価方法として、リンクレピュテーションがあります。このリンクレピュテーションとは、リンクを張っているページのアンカーテキスト(リンクに書かれている文字)の内容によって、ページの評価をしようとする考えです。
例えば、「Java 入門 なら ここ!」というように、「ここ」にリンクが張られている場合、このリンク先のサイトは、「ここ」というサイトと評価されます。また、「Java 入門 なら ここ!」というように、「Java 入門」にリンクが張られている場合には、リンク先のサイトは、「Java 入門」と評価されます。
PageRank は、現在、ロボット型検索エンジン市場で、圧倒的シェアを占めている Google の人気を支えてる「ページの評価方法」です。この PageRank は、ページへのリンクの数を判定するリンクポピュラリティーの評価で、ランクを決定しています。以前は、テキスト要素のみの評価だったので、ページ作成の際にキーワードとなる言葉を羅列するだけで、検索結果の上位に来ていました。しかし、自分の作ったページにリンクを張ることは、ページ作成者ではできません。そのため、この PageRank を採用したことで、不正行為を使って検索結果を上位に表示することが難しくなり、ロボット検索の精度が格段にあがりました。