1. はじめに
スパム(spam) の語源は、缶詰の製品名です。あるコメディーで、レストランへ食事に行くと、缶詰ばかりメニューに載っていました。そして、その缶詰ばかりのメニューで怒った客と、店員の言い争いが始まりました。そしたら、バックコーラスで、「スパム、スパム!!」と大合唱が始まり、会話が出来なくなるというところから、スパムと迷惑が結び付けられました。
では、検索エンジンのスパムというのは、何でしょうか?検索エンジンのスパムとは、検索エンジンのアルゴリズムを悪用してページを作成し、無理やり検索結果の上位に作成したページを表示することをいいます。このように不正なページを作成すると、利用者は自分が欲しいページを見ることが出来なくなります。それによって、検索エンジンの信頼性も失います。
2.スパム行為の罰則
スパム行為を行なうと、利用者、検索エンジンの会社に多大な不利益を与えることとなります。そこで、検索エンジン会社は、スパム行為のあるページに対して罰則を行ないます。罰則には、軽いものから、重いものまであり、スパムの悪質性を判断し、次のような罰則を適用します。
- 検索結果のランキングを下げる
- 検索エンジンの対象から該当ページをはずす
- スパム行為を行なったサイト(ドメイン)ごと検索エンジン対象からはずす
- スパム行為を行なったIPアドレスごと検索エンジンの対象からはずす
このような罰則を受けた際は、直ちにスパムとなる可能性のあるものを修正しなければなりません。1、2は、ページを修正後、次に検索エンジンロボットがページに訪れることによって、罰則は解除されます。しかし、3、4の場合、ドメイン名、IPアドレスを変更しなければなりません。
3.スパム行為とは?
スパム行為と判断されるのは、検索エンジンによって異なります。スパム行為と判断されそうな行為は行なわないようにしましょう。
スパム行為の例
- meta タグの keyword にキーワードを大量に埋め込む。
- meta タグの keyword、keywords の両方を埋め込む。
- meta タグの keyword、description に同じキーワードを何度も記述する。
- meta タグの keyword、description に記述したキーワードが本文中に記述されていない。
- クローキングページの作成
ページに対してのアクセスを人 or 検索エンジンロボットを判断し、それぞれに対応したページを出力する行為。
ただし、PCからの閲覧や携帯からの閲覧を想定したクローキングはスパム行為にはあたらない。
- 背景とテキストの文字を同じ色にし、キーワードを埋め込む。
- テキストの文字サイズを目には見えない小さいサイズにして、キーワードを埋め込む。
- フレームを使っていないのに、<noframe> タグを使う。
- JavaScript を使っていないのに、<noscript> タグを使う。
- スタイルシートの位置指定を使い、目に見えない位置にキーを埋め込む。
- 小さい画像を大量に作成し、その alt タグにキーワードを埋め込む。
- ほとんど同じ内容のページを大量に作成し、別 URL で公開する。
- リダイレクトページの作成。
オリジナルのコンテンツが存在せずリダイレクト(別ドメインに誘導)する行為。
複数ドメインから同じ場所にあるコンテンツを指している場合、スパム行為と判断される場合がある。
- ドアウェイページ、ドアページの作成。
- FFA(Free For All)自由に参加できるリンク集 への大量のサイト登録。
- 背景と同じ、リンクを作成する行為。
- リンクファームへの参加
リンクフォームとは、全く無関係なページをただ単に、お互いにリンクで結びつける行為。
- ファイル名を 〜〜01.htm、〜〜02.htm、〜〜03.htm とする。内容が違っても、スパム行為と判断される場合がある。