ここまでの設計でUMLを中心に設計書を書いてきましたが、登場するダイアグラムの数は3種類でした。
UMLには、全部で12種類のダイアグラムがありますが、設計においてすべてのUMLを使うことはありません。
また、UMLだけですべての設計書がカバーできるものでもありません。
実際の開発では、UMLダイアグラムそれぞれの目的を理解したうえで、必要なもののみ使うようにすることが重要です。
UMLは設計書を記載する上での共通言語であり、UMLを使えばオブジェクト指向設計ができるようになるものでもありませんし、流行で使うものでもありません。
UMLを使うことは、設計書から曖昧さを排除し、全員が共通的な認識で内容を理解できることにあるのです。
従来のドキュメントがそのようになっているのであれば、無理にUMLを利用する必要は無いのかもしれません。
UMLの勉強をする場合、開発にUMLを適用する場合は、このことに充分注意し進めていくことが重要だと思います。