Javaには、実行時のエラーを制御するための強力な機構が備わっています。
Javaでは「エラーを投げる」、「エラーと捕らえる」といった2種類の機能を使うことで、呼び出し先のオブジェクトで発生したエラーを次々と呼び出し元の親に伝播させ、必要に応じてそのエラーを捕まえて処理することが可能となります。
このようなエラーの制御機構を持たないプログラミング言語では、呼び出し元のプログラムは呼び出し先からの戻り値である、ステータスと判定して処理を進める必要がありました。
これは、呼び出し元のプログラムの作成者が「エラーを処理するコードを書き忘れる」といった問題を含んでいることになります。
Javaではエラー制御機構を使っていればコンパイラレベルでエラーに対する処置方法を強要することができるのです。
今回の場合は入力されたパラメータのエラー処理を、この機構を使用して行います。
Exceptionクラスを継承した計算例外クラスを作成し、エラーを検出したオブジェクトは、ここにエラーメッセージを格納し、呼び出し元に投げます。
最終的には、制御クラスでこのエラーを捕まえで、メッセージを表示するわけです。
(1) 例外クラス
責務 | エラー内容を保持する例外クラス。 Exceptionを継承します。 |
属性 | エラーメッセージ |
振舞 | 1. エラーメッセージを受け取りオブジェクトを生成する。 2. メッセージを返す。 |