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2. 実装へ向けたチューニング

2.2. エラー処理

Javaには、実行時のエラーを制御するための強力な機構が備わっています。

Javaでは「エラーを投げる」、「エラーと捕らえる」といった2種類の機能を使うことで、呼び出し先のオブジェクトで発生したエラーを次々と呼び出し元の親に伝播させ、必要に応じてそのエラーを捕まえて処理することが可能となります。


このようなエラーの制御機構を持たないプログラミング言語では、呼び出し元のプログラムは呼び出し先からの戻り値である、ステータスと判定して処理を進める必要がありました。

これは、呼び出し元のプログラムの作成者が「エラーを処理するコードを書き忘れる」といった問題を含んでいることになります。

Javaではエラー制御機構を使っていればコンパイラレベルでエラーに対する処置方法を強要することができるのです。


今回の場合は入力されたパラメータのエラー処理を、この機構を使用して行います。

Exceptionクラスを継承した計算例外クラスを作成し、エラーを検出したオブジェクトは、ここにエラーメッセージを格納し、呼び出し元に投げます。

最終的には、制御クラスでこのエラーを捕まえで、メッセージを表示するわけです。

 

(1) 例外クラス

責務 エラー内容を保持する例外クラス。
Exceptionを継承します。
属性 エラーメッセージ
振舞 1. エラーメッセージを受け取りオブジェクトを生成する。
2. メッセージを返す。