オブジェクト指向の必要性を理解するために、まずオブジェクト指向の目的を知るべきです。
オブジェクト指向の目的は、オブジェクト指向の起源を探ることで理解がしやすくなるでしょう。
まず、オブジェクト指向が発明されるまではどうだったのか、軽く触れたいと思います。
コンピュータが発明された当初は、プログラム言語というものはなく、プログラムは全て プログラマ自身が機械語で書いていました。
そこで、非効率なプログラミングを改善するためにアセンブリ言語が、そして高級言語が開発されました。
「コンピュータへの命令を簡単に表現できるように」という方向へ進化していったと言えます。
次に登場したのが構造化プログラミングです。構造化プログラミングでは、 順次進行・繰り返し・条件分岐の「基本三構造」や、GOTO文の廃止、サブルーチンの独立性の強化など、 新たにプログラムを作るよりも、既存のプログラムの理解・修正、つまり保守性に重点をおいた進化と言えます。