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3. オブジェクト指向でシステム設計

3.2. オブジェクトの抽出と概念クラス図

3.2.2 抽象化とクラス

オブジェクトが洗い出されたところで、これらを抽象的な概念(クラス)にします。


(1) 抽象化

オブジェクト指向の世界では抽象的なものの実態がオブジェクトとされています。

たとえば、オブジェクト指向の本には車の例がよく出てきます。こんな感じで。。。。


車はメーカや、車種などの属性を持っており、これに値「メーカ:三菱」、「車種:コルト」を与えることで、具体的な車に。。。。。


要は、車は抽象的かつ世の中の人が共通認識を持つものであり実態はありません。ただ、この抽象的な概念に対して具体的な値を与えることで、実態ができるというわけです。

オブジェクト指向言語であるJavaも同じで、「抽象的な概念=クラス」、「実態=オブジェクト」となるわけです。

よく、「クラスをNewする」なんてこと言いますが、これが、抽象的な概念に、具体的な値を与えることなのです。


すこし、話がそれましたが、先に洗い出したオブジェクトを抽象的な概念として、まとめることはできるでしょうか?


「x」、「y」、「答」に注目してみましょう。これらは全て「数値」であるということがいえます。

したがって、「x」、「y」、「答」は、「数値」という抽象的な概念(クラス)の実態(オブジェクト)であると考えることができるわけです。