(2) 汎化
ここで、1つ疑問をもたれた方もいると思います。
「x」、「y」、「答」に対する抽象的な概念が「数値」なのであれば、「÷」、「×」と「式」も同じ関係ではないか?
確かに両者は非常に似ているのですが、「÷」、「×」と「式」の関係は、振る舞い(動作)などについて、個別な働きと、共通的な働きの関係にあります。
式は、「x」、「y」に対して「答」出すというような、共通的な動きをし、「÷」、「×」は、実際に答を出すための仕組みを持っています。
このように、共通的なものを切り出し一括りすることを「汎化」と呼び、共通的なものに対して、個別の機能を拡張することから、汎化はオブジェクト指向では継承により実現します。