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1. オブジェクト指向の目的

1.2. オブジェクト指向の起源

ここで、注目したいのは、これらオブジェクト指向の技術はシステム開発で必須となる、「共通化」、「再利用性」、「保守性」と深く関連していることです。


まず、クラスにより、ひとつひとつの処理を別のクラスに分けられるため、共通的な処理を独自の処理から分離することができ、 共通化・再利用性に長けていると言えます。

構造化プログラミングのサブルーチンでも共通化及び再利用はできましたが、オブジェクト指向の場合は関連性のある処理をひとつのクラスにまとめたり、 アクセス制限により処理を隠蔽したりと、保守性も向上しています。

また、ポリモルフィズムにより「呼び出す側の処理」を共通化することができ、継承によってクラス定義が共通化できます。


以上のことから、オブジェクト指向は「保守性」「再利用性」を高めることが目的であると言えます。 機械語から構造化プログラミングまでの流れを見る限りでも、オブジェクト指向の目的は当然のことと言えるでしょう。