オブジェクト指向に関する書籍に必ずといっていいほど登場するのが、「オブジェクト指向は、現実世界をそのままシステムに投影できる」といったフレーズです。
確かに、これはオブジェクト指向発想の根本であり、ある意味間違いでは無いのですが、これを鵜呑みにすると、オブジェクト指向の理解が難しくなります。「現実世界をそのまま。。。」といった抽象的な概念と、具体的な技術論を関連付けるのが難しいからです。
「オブジェクト指向」と「現実世界をそのまま。。。」は、似て非なるものであり、これは単なるたとえ話に過ぎないということです。
・JavaAPIライブラリは現実世界を現すのか?
・デザインパターンは現実世界を現すのか?
オブジェクト指向はあくまでシステム構築手法のひとつでしかありません。 オブジェクト指向とは、オブジェクト指向を支える周辺技術を理解し、よいシステムを作ることです。